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洗顔フォームと洗顔石けんはどう違う?どっちがいい?

洗顔フォームとひとことで言っても、その成分は様々。チューブに入ったねっとりしたテクスチャーでも、中身は石けんという場合もあります。ここでは、「合成界面活性剤」を使った洗顔料を一般的な「洗顔フォーム」とします。対して油脂と水酸化ナトリウムで作られたものを「石けん」とします。洗顔にはどちらが良いのでしょうか?

肌にあわせたクレンジング方法

多くの場合、洗顔フォームは合成界面活性剤です

洗顔フォームと石けんのどちらが良いのか。 考えるには成分を見てみる必要があるでしょう。
洗浄成分には、実はたくさんの種類があるのです。
多くの場合、洗顔フォームに使われている洗浄成分は、「合成界面活性剤」と呼ばれているものです。

界面活性とは、異なる性質の成分を混ぜ合わせる作用のこと。水と油を乳化させたり、表面張力を弱めることができます。 合成界面活性剤にも、様々な種類がありますが、何となく「界面活性剤は体に悪い」的な論調が世の中には多く見られますよね。大丈夫なんでしょうか?

石けんも、界面活性剤です

何となく界面活性剤は悪そうだから、石けんなら安心よね、と思うのは早計です。
なぜなら、石けんも界面活性剤だからです。最も身近で歴史ある界面活性剤と言えます。 石けんは、油脂に水酸化ナトリウムを入れて鹸化したものを言います。

違いは「合成」かどうかだが、「合成」でも問題はない

「合成、化学、薬品、石油」という言葉に拒否感を示してしまうのは、そうでない商品を売りたいメーカーによる策略のためです。 合成界面活性剤については、経皮毒が云々〜という嘘が未だにまかり通っていますが、まず、合成=悪と決めつけるのをやめましょう。

体に悪い天然植物成分など山ほどあります。
悪名高いラウリル硫酸Naは“天然”のヤシ油からできています。赤ちゃんにも使える肌に無害なワセリンは、石油原料です。
何が本当で何が悪いのか、天然か合成かだけでは語れません。

合成界面活性剤については、発がん性について騒がれた時がありましたが、厚生労働省が調べたところ発がん性は確認されませんでした。なんと70年代の話です。肌から体内に洗剤は吸収されません。肌が吸収するのは一部の薬品(医薬品や、サリンなどの化合物)くらいです。

洗顔に石けんをおすすめする理由

長くなりましたが、結論を言います。 合成界面活性剤は悪ではないと書きましたが、洗顔には石けんがおすすめです。 理由は、合成系面活性剤に毒性があるためではありません。 合成界面活性剤は、脱脂力が強すぎるためです。 洗顔フォームの良い所は、成分を調整しやすいことで、界面活性剤の洗浄力も顔に合わせて調整はされています。しかし、「それでも強い」というのが正直なところ。

石けんにも種類があるので選び方が大事

洗顔フォームよりも石けんが優しいというのは、あくまでも一般的な話です。刺激の弱い洗眼フォームもありますし、刺激の強い洗顔石けんもあります。 ですから、ひとつひとつの商品を見極める目は大切です。 洗顔石けんを選ぶ時には、以下のポイントを抑えましょう。

・アルカリ性が強くない(弱酸性である必要はない。弱アルカリを選ぶと良い)
・油分だけでなくタンパク汚れを落とせる(酵素系)
・洗浄成分が優しい(酵素系、アミノ酸系など)

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