肌の黒ずみ
ピーリングはやってはいけない!?やり方に注意しよう
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古い角質を落としてサッパリできるピーリング。やった後には手触りもよくなった気がして満足感得られますが、ピーリングは実は怖いもの。古い肌を無理に剥がすとメリットよりもデメリットが多いので注意が必要です。ピーリングをやってはいけない理由、どうしてもやる場合のコツについて解説します。
ピーリングとは?肌に何をしているか
ピーリングは、肌の角質や皮脂を取り除くことを言います。いくつか種類があります。
物理ピーリング
物理ピーリングには複数の方法があります。ゴマージュ、スクラブ、塩など「ツブツブ」を使って肌をマッサージするもの。毛穴パックのように肌に貼付けて剥がすもの。エステで行われるものには、ダイヤモンドピーリング、レーザーピーリングなどがあります。
化学ピーリング(ケミカルピーリング)
フルーツ酸やサリチル酸などの薬品を使って古い角質を溶かすもの。クリニックで施術するケミカルピーリングは「メディカルピーリング」とも呼ばれます。
ピーリングの理屈とは?
物理的にせよ化学的にせよ、ピーリングはその名の通り「皮を剥く」ということです。
表面を剥がせば、その下にある綺麗な肌が顔を出すので、ターンオーバーが早くなって美肌に近づけるという理屈です。
しかし、結論から言いましょう。
古い肌を剥がしてもターンオーバーが早くなることはありません!
ターンオーバーは、基底部で作られた細胞がゆっくりと角質化して表面まで押し上げられることを言います。
つまり、問題なのは表面ではなく底の部分です。
ここを何ともせずに表面だけを無理に剥がすと、デメリットの方が大きいでしょう。
一皮むけば新しい肌ができるなんて、メチャクチャな話
むけばむくほど綺麗になるなんて、顔はタマネギか何かなのでしょうか? 通常、ターンオーバーの周期は約四週間です。つまり基底部で肌細胞が作られてだんだん角質化して肌になるまでにそれだけの時間を「必要とする」のです。 ピーリングを行うと「未熟な」肌が顔を出します。確かに、むき出しにされてしまった未熟な肌は早く体を守ろうと角質化しますが、それは「ターンオーバーが早まった」のではなく、一時的な防衛本能が働いているだけ。かさぶたができるようなものです。
ピーリングされた肌ではこんなことが起きている…
肌は、ウイルスや細菌などの侵入を防ぐためのバリアです。
肌の細胞ひとつひとつが、前線を守る兵隊と言っても良いでしょう。
ピーリングは、この兵隊を皆殺しにするようなもの。
そうなると、仕方なく次に控えていた兵隊が出てきますが、彼らはまだ訓練を終えていない新米のひよっこです。見た目はスベスベで可愛いですが、彼らだけでは体が危ないので、皮脂という助っ人を呼びます。
さらにピーリングを行うと、今度は兵隊でもない若者が前線に…。何だか、「学徒出陣」みたいになってきました。敗戦濃厚ですよね。
こうして、ふっくらとした厚みを失った「ビニール肌」になってしまいます。
皮脂も過剰に出ているのでトラブルが起きやすくなります。表皮の厚さはたった0.2mm。薄い所では0.06mmです。無理に剥がすと生産が追いつきません。
ピーリングしてもいい時、する方法は?
ピーリングをしてもいいのは、角栓がひどく目もあてられない状態になっているなど、「もうどうしても」って時だけです。 行う際は、物理ピーリングでもケミカルピーリングでもいいですが、できるだけ穏やかに「ほんの少し手を貸す」ことを念頭に置いて行います。 つい「やればやるほど綺麗になる」と思ってしまいますが、逆効果です!