肌の黒ずみ
皮脂の酸化が与える毛穴と黒ずみへの影響とは?
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毛穴の黒ずみを語る時、忘れてはいけないのが「皮脂」の存在です。通常は皮膚を保護する皮脂ですが、時として肌に悪さをする時があります。 分泌された皮脂は空気へ触れることで酸化現象を起こします。酸化した皮脂を放置するとさまざまな肌トラブルの原因となるため、スキンケアが欠かせません。ここでは皮脂の酸化と黒ずみについて解説いたします。
酸化した皮脂「過酸化脂質」って?
酸化した皮脂は「過酸化脂質」と呼ばれます。
一度分泌された皮脂は長く空気に触れることで酸素分子と結合し、「酸化」します。
酸化した皮脂はわずかに変色しており、そのままで過ごしていると肌のくすみにつながります。
過酸化脂質はいわば役割を終えた皮脂であり、肌に残っていると毛穴の汚れへと変わっていきます。
これが毛穴の開きを引き起こし、黒ずみの原因となるのです。
過酸化脂質はメラニン生成を促進する厄介者
過酸化脂質の問題点は、毛穴を広げて黒ずみ汚れとなるだけではありません。
皮脂は酸化することにより肌を刺激するようになります。
この刺激から肌を守ろうとメラニン色素が生成されます。
こうした生理現象が長く続くと肌の広い範囲に色素沈着が起こり、シミや黒ずみにつながってしまうこともあります。
こうした反応は短期間の間に起るものではないため、正しいスキンケアで十分に予防できます。
[肌の黒ずみができるメカニズム]
皮脂の分泌量と酸化には密接な関係がある
皮脂が酸化することでもう一つ引き起こされる現象があります。
それは分泌される「皮脂量の変化」。
活性酸素などに知られるように、酸化した物質にはほかの細胞を刺激する特徴があります。
それは過酸化脂質も同じで、皮脂の量が多ければ多いほど肌は刺激を受けやすくなります。
この刺激はシミや黒ずみを生み出す元凶となるため、予防には正しい生活習慣で皮脂の過剰分泌を抑制することが大切です。
「紫外線」と「ストレス」が皮脂の酸化を早める
美肌の障害となる過酸化脂質ですが、その原因は皮脂の過剰な分泌にあります。
それでは、皮脂はどのようなきっかけで過剰分泌されるのでしょうか。
特に大きな理由は「ストレス」です。
ストレス社会と言われる現代では当たり前となったストレスは、人体の血圧や免疫に大きな影響を与えることで有名です。
また、皮脂の酸化を促進することも知られており、肌の健康にはストレス解消が非常に大切なのです。
適度な洗顔と食生活が皮脂の酸化を軽減する
こうした皮脂の酸化によるシミやくすみ、黒ずみは適度な洗顔と食生活で改善できます。 洗顔料の多くは高い洗浄力を誇っているため、くれぐれも洗い過ぎには注意しましょう。洗い過ぎると肌へダメージを与えてしまい、かえって皮脂の分泌を促進してしまいます。 適度な洗顔に加えて、ビタミンCやビタミンB2などを豊富に含む食事を摂りましょう。これにより、皮膚を守りながら皮脂の分泌を正常に保つことができます。